グローバル展開に力を入れる企業が多い現代では、英語力は間違いなく就活で有利な能力です。

最近では、就活の段階で高度な英語力を問う企業も多くなっています。実績を積み他の人より優れた英語力を身に着けた人は、自己PRで積極的にアピールしましょう。

しかし実際に英語力をアピールするとなると「どんな英語力を企業は必要としているの」「他の人と差別化はどうすればよいの」など、わからない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、企業側の視点を交え、ESの自己PRで英語力を魅力的にアピールする方法や書き方のコツを紹介します。

英語力は就活で有利になる?

グローバル化が進む現代において、英語力があると就活で有利になるケースが多いです。英語力がなくてもマイナス評価にはならないものの、あるとプラス評価になることは間違いないでしょう。

既に海外進出している、または、これから進出を考えている企業においては、英語力がなければそもそも応募できないケースもあります。

しかし、英語力を持つ人材の重要度が増す一方、英語力をアピールする学生も増える傾向にあります。そのため、単に英語力だけをアピールしても採用担当者の印象には残りません。

就活で英語力をアピールする場合は、他の学生と差別化を図ったり、企業に評価される英語力の種類、英語力と一緒にアピールすると効果的な強みなど、あなたの持つ英語力がより引き立つアピール方法を知っておく必要があります。

企業は、英語力がある人材に「グローバルに活躍してくれそう」という印象を持つだけでなく、「語学を習得するほどの努力ができる人材である」と評価しています。

努力を重ね優れた英語力を取得した人は、その努力を上手に説明し、あなたがいかに魅力的な人材なのかをアピールしましょう。

英語力をアピールできる基準

英検は2級以上が目安!準2級なら学習意欲をアピールしよう

ESの自己PRで評価されやすい英検のレベルは英検2級以上です。

英検では2級以上から試験項目にライティング技能が追加され、リスニング・リーディング・ピーキング・ライティングの4技能が問われます。そのため英検2級以上を自己PRに記載することで、話す・聞く・書く・読むなど総合的な英語力をアピールすることができます。

就活で有利となる英検は2級以上ですが、英語力をそれほど求めていない企業や職種では、準2級でも評価してもらえる可能性もあります。就活時に2級が取得できていなくても、今後も継続的に英語学習に取り組む姿勢をアピールできれば、準2級でもプラスに受け止められることもあります。

英検準2級を自己PRに記載する場合は、2級以上の資格取得に向けて勉強中であることを合わせてアピールしましょう。

ただし、あくまでも就活で評価されやすいレベルは英検2級以上です。翻訳や通訳など直接英語を使用する職業はもちろん、航空や商社、外資系などでは、就活時に英検2級以上の英語力を求められる可能性もあることを覚えておきましょう。

英検2級を最低ラインとしている企業では、準2級以下はかえって英語力の低さを強調してしまう可能性もあるので注意しましょう。

TOEICは600点以上が目安!英語を使う業種は800点以上が標準基準

ESの自己PRでアピールできるTOEICの成績は600点以上です。ただし外資系企業や観光業、貿易業など日常的に英語を使う業種では800点以上が標準基準です。

TOEIC600点は英語を「読む」「書く」の基本ラインといわれており、ビジネスシーンにおいて、ゆっくりな会話は理解できる、簡単なメモは理解できるレベルです。英語は使わない業務であっても大企業の場合は700点が標準基準とされています。

外資系企業や貿易業、メーカーなど、業務で英語を使用する業種は800点が標準基準です。600〜700点台でも応募はできますが、英語力で他の応募者と差別化したい場合は800点以上のスコアで挑みたいところです。

TOEIC800点は、英文サイトから必要な情報や資料を収集できたり、業務上トラブルが発生した場合に英語で議論できるなど、ビジネスシーンにおいて本格的な英語を使えるレベルです。

なお、900点以上は、多くの企業で一目を置かれるスコアです。グローバル展開する外資系企業などでは900点を最低条件としている場合もあるため、英語を使う業種を希望する人は、企業の募集要項などでその企業が基準とするスコアをチェックしておきましょう。

TOEFLは75点以上が目安!海外企業が希望ならは85点以上

TOEFLは、英語圏の大学の入学時や海外移住時の英語力の証明として活用できる英語資格です。そのため留学や海外移住の経験がある方は、TOEICではなくTOEFLの得点を持っているという人も多いかもしれません。TOEFLも、英検やTOEICと同様に取得しておくと就活には有利な英語資格です。

就活の際に評価されるTOEFLの点数は75点以上です。海外企業への就職を希望する人は85点以上が目安となります。

TOEFL70〜80点は、日本では英検2級A程度の英語力と評価されます。自分の専門分野に関しては、やや複雑な議論ができるレベルです。企業からは、英語での会話や文章でのやりとりを緊張せずに行えるレベルと期待されます。

TOEFL80〜90点は、日本では英検2級程度の英語力と評価されます。一部のトップ大学は除かれますが米国の4年生大学への出願に十分対応できるレベルです。ビジネスシーンでは、専門分野において高いレベルでの議論や、複雑な文章の読解を期待されます。

英語力の証明として取り組む人が多いTOEFLとTOEICは、どちらも世界的に認知度が高い英語資格試験ですが、日本ではTOEICのほうが企業の評価基準に設定されることが多いです。そのため志望企業がどちらを重視しているかを事前に調べておくことが大切です。

まだ就活の準備に時間がある人は、本格的な就活シーズン前にTOEICを取得しておくこともおすすめです。

企業が英語力のある就活生にもつ印象

企業は英語力のある就活生に対して「他言語を習得するほどの努力を積み重ねてきた人」という印象をもちます。そしてESの自己PRを通して「英語力のレベル」はもちろんのこと、「どのように他言語を習得してきたのか、習得するまでの過程を知りたい」と考えています。

なぜなら企業は英語力のある人に対して継続力行動力の高さ、違う価値観に対しての順応性など、他言語を習得するまでに身に着けたさまざまな能力に期待しているからです。

企業は英語力に付随する能力から、あなたの特性を読み取り、企業が求める人材かどうかを見極めます。企業側の視点を踏まえると英語力をアピールして採用を勝ち取るためには英語力と合わせてアピールする+αの強みが重要になるということです。

たとえ就活時に志望企業が設定する英語力の標準基準まで達していなかったとしても、失敗から学んだ教訓や今後の英語学習に対する取り組む姿勢などを上手にアピールすることができれば、周りと差別化でき採用される可能性もあがるでしょう。

自己PRで英語力をアピールするときのポイント

挫折した経験を盛り込む

企業は、失敗や挫折を乗り越え、他言語習得という大きな目標を成し遂げた人に対して、仕事で困難に直面しても成功につながるヒントや、失敗に隠れた価値を見つけ出し目標達成に繋げてくれると期待します。

また挫折した経験があるということは、何かに真剣に取り組んだことがあると判断されます。そして挫折から立ち上がるメンタルの強さを持つ人材は企業から重宝されます。失敗経験や挫折経験は、伝え方次第で好印象を与えることができるので、しっかりとアピールしましょう。

注意したいのは、挫折した経緯や挫折の内容を細かく説明しすぎることです。経緯や挫折の内容が長くなってしまうと、挫折経験だけが印象に残ってしまいます。採用担当者に伝えたいのは「挫折をどのように克服したのか」なので、経緯や挫折の内容は短く簡潔にまとめるようにしましょう。

困難を克服した過程を盛り込む

困難と直面したときに、その困難とどのように向き合い乗り越えたのか、そして何を学んだのかを盛り込むことがポイントです。

英語力を身に着けるためには「英語学習を苦痛に感じる」「自分の英語力の成長を実感できない」「相手の英語が聞き取れない」「単語や文法はわかっているのに英語がでてこない」などいくつもの困難を乗り越えてきたことでしょう。

その「困難を克服した過程」こそが、仕事においても再現性があると評価され採用担当者の関心を引くことができるのです。

しかし困難を乗り越えたことだけを伝えても、成長を強く印象付けることはできません。困難を乗り越え、そこから何を学んだのかを伝えることで成長意欲やメンタルの強さをアピールできます。

困難を克服したことが現在の自分にとってどのように役立っているのかを重点的にアピールしましょう。

具体的な数字や名称をを盛り込む

英語力を証明するためには、具体的な数字や名称を盛り込むことが重要です。具体性に欠ける自己PRでは、どのくらいの英語力があるのか、目標達成のためにどのくらい努力を行ったのかが伝わりません。

英検は2級、TOEIC600点、TOEFLは75点など、資格名やスコアを記載することはもちろん、「目標を決めてから2年間で英検2級を取得しました」「1年間でTOEICのスコアを400点から700点になりました」といったように、具体的な名称や数字を盛り込むことで、伝わりやすい文章になります。

自己PRで過度なアピールをしてしまうと、採用後に苦労したり、能力と業務が合わず退職を余儀なくされる可能性もあります。そのため、誤魔化したり嘘をついたりしないようにしましょう。

資格に自信がない場合は継続性をアピールする

企業が設定する英語力の基準に達していなくても、企業に応募することができます。資格に自信がない場合は、入社後も英語学習を続ける意思を伝え継続性をアピールするようにしましょう。

また、なぜ英語学習を続けるのか、目標を達成したら何をしたいのかを合わせて伝えることで成長意欲もアピールできます。

留学経験者など、取得している資格スコアが低くても、英語は話せるという人もいるでしょう。その場合は「英会話は得意だけど、ライティングは苦手」「今後はライティングに力をいれて、資格スコアを上げたい」など、英語学習を継続する意思を伝えましょう。

就活時点で企業が設定する英語力の基準を達成していなくても、出来ることと出来ないことを正直に伝えることで評価が著しく低くなることを防げます。

出来ないことを伝える際は、出来ないことをカバーする能力を合わせて伝えることでマイナスをプラスに変えることができます。例えば、「英会話力は十分ではないものの、外国の方と接することへの抵抗はなく、初対面の外国人でも臆することなく会話ができる」など、弱い部分をカバーできる強みを合わせてアピールすると良いでしょう。

英語力の自己PRは+αの強みで差別化できる!

英語力+継続力

英語力を身に着け維持するためには継続力が不可欠です。ですから企業は英語力がある人材に対して、目標に向かって努力し続けることができる人材だと評価しています。

ESの自己PRで英語力をアピールする際は、英語力を習得するまでに長期的に努力したエピソードを紹介することによって、継続力があることを強く証明することができさらに高い評価に繋がるでしょう。

またエピソードには、「TOEIC900点を目指し、大学入学後から本格的に英語学習を開始し、大学4年の6月に達成できた」など具体的な期間や数字を入れて説明するとより伝わりやすくなります。

英語力+向上心

現状に満足せず自分の能力をより優れたものにしようとする「向上心」は企業に評価される強みです。企業は他言語でもある英語を習得するために努力する人に対し、自分の能力の現状を見極め目標をたて、目標達成に向かって努力できる人材だと評価します。

自己PRで英語力をアピールする際は、英語力を習得するまでに目標をたて努力したエピソードを紹介すると向上心の強さをアピールできます。

目標は「3年後にTOEIC900点を取る」「3年後に英語を使う仕事に就く」など長期的な目標と、「毎日英単語を20個覚える」「毎日30分以上は英語勉強する」など短期的な目標に分けて紹介すると、目標達成に向けて計画的に前に進める力をアピールできます。

また目標に加え、目標達成期間を示すことで、仕事でも期間内に結果を出そうと努力してくれる人材と評価されるでしょう。

英語力+コミュニケーション能力

言語は相手と意見を交換するためのコミュニケーションツールです。英語力とコミュニケーションを合わせてアピールすることで、企業は「価値観が違う外国の方とも緊張感なく会話ができる人材」だと評価するでしょう。

英語力を活かしたコミュニケーションスキルは、グローバル展開する企業では特に必要なスキルです。英語力を自分の強みとしてアピールする際は、コミュニケーション能力も合わせて紹介しましょう。

「外国の方との交流を目的に英語力を伸ばしたいと思った」「英語力を磨きながら、外国の方と交流したいと思った」など、英語学習に力を入れた理由を外国の方とのコミュニケーションのためとすれば、その理由からもコミュニケーションや社交性、協調性をアピールできます。

英語力+適応能力

英語力を習得する中で、留学や海外旅行はもちろん、日本国内在住であっても外国の方の集団に身を置いた経験を持つ人も多いでしょう。価値観の違いや環境の違いを受け入れ順応していく適応能力は、社会人にとって大切な能力です。

価値観の違いを受け入れ周囲と良い関係を作った経験をアピールするのがおすすめです。環境に合わせて自分の力を発揮した経験は、再現性が高い経験です。

英語力+視野の広さ

英語学習をする中で、外国の文化や価値観に触れることがあると思います。そのような経験は、物事を多角的な観点で分析する力「視野の広さ」を養うと言えるでしょう。

仕事において視野を広げ、視点を変えて物事をみることで課題を見つけ出すことや、固定概念を取り除き解決策を導き出すために視野を広く持つことはとても重要です。特にリーダーや管理職など、チームをまとめる人材には視野の広さは求められる能力です。

英語力を身に着けるために海外の文化の違いを体験し、それぞれの良さを受け入れてきた経験をもつ人は、英語力と合わせて視野の広さをアピールしましょう。

英語力が伝わりやすい4段階構成

STEP1.結論を述べる

書き出しは結論を述べます。ここでいう結論とは、前述で述べた継続力や向上心など、英語力と合わせてアピールしたい+αの強みです。

例えば「私の強みは英語力と、その過程で培った継続力です」というように、英語力とは別の強みを簡潔に書くことで、あなたの人柄をダイレクトに伝えることができます。

英語力を重視する企業は多いですが、企業が探しているのは英語を含めて入社後に成長してくれる人材です。英語力単体でアピールしても採用には繋がりにくいことを念頭に置いておきましょう。

継続力や向上心など、英語力を習得するまでに必要となった能力や、コミュニケーション能力や適応能力など英語力を発揮するために必要な能力は、どのような業務でも必要となる強みです。自己PRの書き出しは、あなたの人柄がわかる強みを強調しましょう。

STEP2.結論を裏付けるエピソード

次に強みを裏付けるエピソードとして、英語学習に対する具体的な取り組みを伝えます。英語を学ぶきっかけや目標達成のためにどのように努力したのかなどを盛り込むようにしましょう。

例えば「大学3年の11月までにTOEIC900点取得を目指し、入学後本格的に英語学習を開始しました」「目標達成の為に、1日1時間、必ず英語学習に取り組みました」というように、目標スコア学習期間など数字を使って説明すると伝わりやすいです。

英語力を証明するためには、英検、TOEIC、TOEFLなど、資格を取得することがおすすめです。時間がある方は就活が始まる前に、ぜひチャレンジしましょう。

資格がない場合でも、「ボランティア活動で小学生に英語を教えた」「高校受験の塾で英語の講師を行い合格させることができた」など、実績をアピールすることで英語力を証明することもできます。

STEP3.成果を伝える

次に「英語資格の目標スコアを達成した」「留学経験によって、日常の生活には困らない程度の英語力を身につけることができた」など、英語学習の成果を伝えます。

ここでのポイントは、英語力が伸びた理由を自分の人柄や性格に結びつけて説明することです。例えば「毎日必ず英語学習を1時間行った。その結果英検1級を取得することができた」というように、あなたの長所である「継続力」を発揮したことが目標達成に繋がったことをアピールしましょう。

また学習を進めるうえでどんな課題があり、どんなことを学んだのかを伝えることで、入社後もさまざまな経験を積みながら成長してくれる人材だと印象付けられます。前述した「挫折経験」があればこの部分に盛り込みましょう。

STEP4.入社後の活かし方

英語力を企業にアピールする場合は、英語を使って企業の成長に貢献できることまで踏み込んで述べます。自己PRの最後は、培った英語力と+αの強みをどのように仕事に活かすかを伝えます。

「目標のTOEIC800点を取ることができました」とだけ伝えたところで、英語力の高さは証明できても、どうやって仕事に活かすのかまでは伝わりません。ですから、「英語力を使って○○という分野に取り組みます。それにより御社の成長に貢献していきたいと思っております」というように、企業への貢献度をアピールしましょう。

企業は、自社の成長に寄与してくれる人材を確保したいと考えています。自己PRの最後は、志望企業の成長に貢献したい意思を伝える一文で締めくくりましょう。

英語力を通して自分の人柄を引き立たせる例文

留学経験

例文

私の強みは海外留学で学んだ、実践的な英語力とコミュニケーション能力です。大学1年生時に英検準1級を取得し、大学2年生から2年間アメリカに語学留学へ行きました。

留学先では自信があった英語がネイティブにはまったく通じず、大変悔しい思いをしました。しかし夢でもあった海外留学を楽しく有意義なものにしたいと考え、自分の考えが相手に伝わらなかったときは、どのように伝えればよかったのか調べる習慣をつけるようにしました。そうすることで、留学から1年後には日常会話はもちろん、留学先の英語の授業も問題なく受けることができるようになっていました。

実際の仕事でもこの経験を活かし、何事にも向上心を持って取り組みスキルアップしていきたいと考えています。(350字以内)

語学資格の勉強やスキルと、仕事で使う実践的な英語スキルとは大きく異なります。企業は高度な資格を持っている人材だからといって、即戦力としての期待はあまりしていません。

こちらの例文は、難易度の高い英語資格取得をアピールしつつ「自分の英語が通じない」という困難を前向きに捉え地道な努力で克服したエピソードから、「何事も諦めずに努力を続ける人間性」をうまく表現しています。

また周囲に対する連絡、報告、相談の大切さや、チームとしての成果を意識していることが伝わる内容です。

TOEICの得点をアピール

例文

私の強みは向上心の高さです。

幼い頃から海外で仕事をすることが夢で、中学生の頃から英語学習に取り組みました。その結果、高校卒業時には英検1級、TOEIC860点を取得しました。そして大学では英米語学科を選びましたが、私は周囲に比べて自己表現や英語スキルが足りないと感じました。

そこでアメリカへの短期留学を決めました。はじめは周囲とうまく会話ができず悩みましたが「英語力を高めて自分はどうなりたいのか」自分が英語に取り組んでいる意味を考えなおしました。自分の目標を改めて見直すことで留学の目的を再確認でき、積極的に周囲に話しかけれるようになりました。そして徐々に自分の考えを自信をもって発言できるようになりました。

この経験を活かし仕事でも状況に応じて目標をたて、向上心をもって仕事に取り組みたいと考えています。(400字以内)

中学から高校卒業までの6年間英語学習を続け目標を達成した継続力と、目標達成能力が伝わります。継続力や行動力は社会人にとって重要なスキルですので評価も高くつきやすいでしょう。

また挫折があっても、目標を見失わず乗り越えたエピソードは、仕事においても再現性があると評価されます。

企業は新入社員に対し入社時点に実践で使える高い英語力を求めているのではなく、英語力を身につけた「プロセス」を知りたいと考えています。

結果のすごさではなく、「挫折があっても乗り越えた」その事実に価値があるのです。英語力をアピールする際は、英語力を身につけたプロセスを重視し伝えるようにしましょう。

英語力を自己PRに使うときの注意点

英語力だけをアピールしない

前述したとおり自己PRで英語力をアピールする場合は、英語力だけをアピールするのは弱いです。英語力を必要とする企業には、当然英語ができる就活生しか応募してきません。そのため、英語力だけをアピールしても差別化できず採用担当者の印象にも残りません。

企業は高い英語力を証明できる学生に対して、資格取得までの努力や苦労に関心を持っています。ですから、英語を身につけるために、努力してきたこと、挫折を乗り越えた経験、英語学習を通じて学んだことなどを重視してアピールしましょう。

資格がないとアピールできない場合もある

英語力が絶対に必要となる職種では、英検やTOEIC、TOEFLなど英語資格取得を採用条件にしている場合もあるので注意しましょう。たとえ必須条件にはいなくても、業務上英語の必要性がある職種では、英語資格をもっていることで即戦力になるとみなされ採用確率があがる場合もあります。

英語資格を採用条件にしている企業の中には、英語力以外のスキルがどれほど優れていても英語資格がなければ合格できない仕組みになっているので、応募前に企業の採用条件をよく確認しましょう。また英語資格をもっているのであれば、積極的にアピールしましょう。

実際以上によく見せようとしない

より英語力をアピールしようとして資格や実力を実際以上に高く伝えたり、エピソードに嘘を盛り込んだりすることは、いずれバレてしまうのでやめましょう。

英語力のテストなどがある場合はその場で嘘は発覚しますが、入社後に嘘が発覚すると最悪の場合、退職を迫られる可能性もあります。

企業は英語力の高さよりも、入社後に成長してくれる人材を探しています。英語力は入社後でも伸ばせるスキルでもあるので、英語力だけに頼るのではなく、その他の長所を合わせてアピールし、あなたの人柄が伝わる自己PRにしましょう。

 英語力をアピールするなら「英語もできる人材」を目指そう

グローバル化が進む現代において英語ができる人材は重宝されます。

しかし、英語が必要な業務であっても、仕事上では周囲との協力し合えることやコミュニケーションが円滑にとれることなど、社会人としてのヒューマンスキルが重要です。採用は総合的な評価で決まることを念頭に置いておきましょう。

英語力に自信がある人は、英語力を身につけるまでに体験した努力や苦労を踏まえ伝えるようにするほか、英語以外の強みを合わせて紹介するなど「英語もできる人材」を目指して、アピール方法を工夫してみましょう。

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