リース業界は学生には馴染みが薄い業界かもしれません。企業に向けたビジネスのため、個人が利用することはないからです。しかし業界内部に目を向ければ、オリックスや三井住友ファイナンス&リースなど、誰もが知る有名企業も多数あります。就活でリース業界に興味を持つ人も多いのではないでしょうか。

馴染みが薄い業界だからこそ、志望するには徹底した業界研究が必須です。仕事の魅力を知らずにエントリーしても、志望動機で行き詰まってしまいます。採用倍率が高い企業が多く、中途半端な記述では選考に通りません。

この記事では、リース業界を志望する人が円滑に志望動機を書けるよう、事業内容や業界の現状を説明します。仕事の魅力を確認し、「なぜリース業界を選ぶのか」をあなたなりに整理しましょう。

志望動機の具体的な書き方は、例文つきで解説します。論理的な文章の作成方法を理解し、効果的な志望動機を作成していきましょう。

個人には聞き慣れない「リース業界」とは?

企業に必要なものを貸し出す事業

リース業とは企業に必要なものを長期的に貸し出す事業です。産業機械や工作機械、飛行機など大型のものから、事務機器やコンピューターまで、取り扱う商品は多岐にわたります。

最近では不動産や再生可能エネルギーの発電設備をリースする会社も出てきました。リースはまとまった初期投資が不要のため、事業を気軽に始めやすいのが特徴です。

2020年の公益社団法人リース事業協会の調査データによると、リースを利用している会社は統計総数の87.6%にも及びます。2015年までは90%を超える数字を記録していました。企業にとって、リースはそれほど身近な存在なのです。

参考:リース需要動向調査結果(概要) | 公益社団法人リース事業協会

違いを理解したい2つのリース形式

リース会社に所有権がある商品を貸し出すオペレーティング・リース

オペレーティング・リースは、リース会社に所有権がある商品を、ユーザーに貸し出すリース形態です。自動車や航空機、機械類などで主に利用されます。

ユーザーは事業に必要なリース商品を申し込みます。契約期間はユーザーの都合に合わせ、柔軟に設定可能です。リース会社は契約期間から商品の残存価格(一定期間を経た後に商品がいくらになるか)を割り出し、毎月の請求額を決定します。使用期間分だけが請求されるため、ユーザーにとっては購入するよりも安価で済むメリットがあります。

契約期間中の商品は、リース会社に所有権があります。トラブル対応もリース会社が行うのが原則です。

契約期間が終了すると、ユーザーはリース会社に商品を返却しなければなりません。リース会社はユーザーの使用状況と商品の状態を見極め、再リースを促したり、中古市場に売却したりと、最適な対処法を決定します。

希望するものを購入して貸し出すファイナンス・リース

ファイナンス・リースは、ユーザーが希望する商品をリース会社が代理購入し、利益分を上乗せして貸し出すリース形態です。さまざまな商品に利用されます。

ユーザーにとっては、ローンを組んで購入するのと感覚的に変わりません。契約期間に応じて分割で料金を支払うため、初期費用を抑え設備や備品を導入できるメリットがあります。特に起業や新規事業に取り組む会社にとっては、大きな助けになるでしょう。

ただし、ユーザーはいくつかのデメリットも受け入れなければなりません。第一に、最終的な支払金額は、商品代金よりも高額になります。一括で費用を用意できるなら、購入を検討した方が良いでしょう。

また途中解約ができない特徴もあります。リース会社が代理購入するシステム上、最後まで代金を支払わないわけにはいかないのです。さらに、リース期間中のトラブル対応もユーザー側で行わなければなりません。サプライヤー(商品の製造メーカーなど)と保守契約を結ぶのが一般的です。

トラブル対応をユーザーが行う点と矛盾するようですが、契約期間中の所有権はリース会社にあります。契約期間終了後は、所有権を移す選択もできます。

レンタル業とは異なる

レンタル業はリース業と似た事業ですが、明確な違いが存在します。リース業は企業に対する長期的な貸し出しを主に行っていますが、レンタル業は個人を対象にした短期的な貸し出しを行うものです。

また、基本的に新品を受け取ることのできるリースに対し、レンタルではさまざまな人の手に渡った商品を利用することになります。

それぞれ品質や流動性など異なる点を強みにしている事業であるため、これらを混同して志望動機を書くのは危険です。レンタル業でなくリース業を選んだ理由をしっかり区別できるようにしておきましょう。

企業は大きく3つの業態に分類される

リース業界に属する企業は、大きく3つの業態に分類されます。

一つは、リースをメインの事業に据える企業です。オリックスや芙蓉総合リースなどが該当します。オリックスは日本には馴染みがなかったリースシステムに目をつけ、新たな金融手法として導入した先鋒です。芙蓉総合リースは航空機や建物など、社会の基盤となる大きなリース品目を得意としています。

特定分野のメーカーが、専門商品をリースするパターンもあります。リコーリースやNECキャピタルソリューションなどです。前者はコピー機、後者は情報通信機器や事務用機器が専門です。母体となる企業の強みを活かし、リース業界でも専門商品に優位性を示しています。

金融系のメガバンクや総合商社が出資し、業界に進出した事例もあります。三菱HCキャピタルや三井住友ファイナンス&リース、東京センチュリーなどです。資金力や顧客の多さを活かし、不動産や再生可能エネルギー設備など、規模の大きな事業を手掛けています。

いずれも名だたる有名企業ばかりであり、就活生には魅力的に感じられるでしょう。

リース業界の主な職種

リース品を顧客に提案する「営業職」

営業職は、顧客の要望を聞き出し、リース商品を提案する仕事です。リース会社は特定の商品のみを取り扱っているわけではありません。顧客の要望に応じて、幅広い提案を行います。多くのリース会社は、商品領域ごとに専門の営業チームを設け、円滑に対応できる仕組みを構築しています。

営業職は、リース事業のおもしろさを最も強く感じられる職種かもしれません。さまざまな業界人と接するため、見識が広がります。応対するのは経営の決定権を持つ幹部クラスが多く、豊富な知識や成功談を聞けるかもしれません。顧客の希望に応じた商品を提案することで、幅広い商品知識も身につきます。

営業職には高いコミュニケーション能力はもちろん、顧客の要望を適切に読み取る課題発見能力、トラブルに柔軟に対応する課題解決能力などさまざまな力が問われます。

大手企業では、総合職で採用され営業を最初に担当することが多いようです。営業職を経ることで、リース業界で要される能力が身につきます。

顧客の審査を行う「審査・法務職」

審査・法務職は顧客の支払い能力を審査し、適切な契約内容を策定する重要な職種です。支払い能力がない場合や、将来的に不払いのリスクがある場合、リース契約を謝絶しなければなりません。

審査・法務職が判断を誤ると、会社は多大な損害を被ります。特に産業機械や航空機、発電設備など額が大きな商品は、少しのミスが致命傷になりかねません。

業務を円滑にこなすには、企業の財務状況を事細かに分析する力と、分析をもとに合理的な判断を下す力が必要です。営業職を経験し、さまざまな業界や企業に明るくなっていると、業務を進めやすいでしょう。

資産をモニタリングする「資産管理職」

資産管理職は、リース品を適切に管理・運用する職種です。リース業では会社の保有する資産(リース品)が多いため、経理とは独立しているのが特徴です。

リース契約中の商品は、リース会社に所有権があります。商品はリース会社が運用しなければなりません。中古市場に流すにも、再リースや買い取りを提案するにも、普段からの適切な管理が欠かせません。商品の状態を把握し市場価値を見極めていないと、正しい判断ができないでしょう。使える商品を廃棄してしまうと、会社にとって大きな損失になります。

資産管理職には、契約状況を細かく把握する管理能力と、的確な判断を下す分析力が求められます。業務への慣れも重要です。先輩社員に習いながら、「プロの目」を養っていく必要があります。

リース契約ごとに税務処理を行う「経理職」

リース業界の経理職は、通常の会計処理だけでなく、リース契約ごとに適切な税務処理を行わなければなりません。処理方法を柔軟に選択する必要があり、深い知識とスキルが求められます。他業界と比べ覚えることが多く、就職後も学生時代以上に学ぶことが多いでしょう。

また、業務の遂行には正確さも欠かせません。リース業では扱う金額が大きくなりがちなため、会計上のミスにはとりわけ注意しなければなりません。細かな部分まで気を配り、注意深く仕事を進める必要があります。

仕事がなくなる心配は?リース業界の現況と展望

景気や社会情勢の影響を受けやすい

リース業界は景気や社会情勢の影響を受けやすい業界です。業績が悪化すると、企業は設備投資を控える傾向があるからです。設備投資は金額が大きいため、借り控えが起こればリース会社のダメージも大きくなります。

公益社団法人リース事業協会の調査によれば、リース業界はバブル期に8.8兆円もの市場規模を誇っていました。バブルの崩壊で7兆円台となり、リーマンショックで取扱高はさらに減少します。2021年時点では、4兆2,186億円の市場規模になっています。

日本では、90%近い企業がリースを利用しています。だからこそ、景気や社会情勢に直接的に左右されやすいのです。

参考:リースの軌跡と将来展望 | 公益社団法人リース事業協会

長い目で見ると業績は横ばい

近年のリース業界は取扱高が減少傾向にありました。コロナ禍と半導体の不足が原因です。

リース事業協会によれば、現在リースの利用が最も多い品目は情報通信機器です。半導体の不足は、業界全体に大きなダメージを与えました。

2024年現在、業績は徐々に回復しています。株式会社矢野経済研究所の予測によると、2025年度には4兆8,000億円程度の市場規模に落ち着く見通しです。これは2017年頃と同等の数字で、長い目で見れば業績に大きな変化はありません。浮き沈みはあるものの、悪化の一途を辿っているわけではないのです。

参考:リース需要動向調査結果(概要) | 公益社団法人リース事業協会

リース市場に関する調査を実施(2022年) | 株式会社矢野経済研究所

海外市場が成長のポイント

リース事業協会の調査によると、2021年時点の海外でのリース設備投資額は1兆9,000万円です。2010年代から海外で航空機のオペレーティング・リースに参入する企業が増え、市場を大きく開拓しました。

現在、コロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻や米中の対立など、海外での事業展開は盤石とは言えません。しかし世界的なSDGsへの取り組みで、太陽光発電設備のリース需要が増えるなど、社会的課題の解決にリース業界が一役買うのではないかと期待されています。国内市場と並行し、海外需要をいかに伸ばしていくかが成長のポイントになりそうです。

参考:リース需要動向調査結果(概要) | 公益社団法人リース事業協会

リース業界で求められる人物像

さまざまな事業を探求できる

リース業界では、さまざまな事業を探求できる人が求められます。幅広い業界と取引をするリース業では、取引先に応じた知識が必要になります。特定の分野だけを勉強しても、業務に対応できません。ジャンルを問わずいろいろなことを勉強し、自分の知識にしていく必要があります。

勉強する内容を絞り込み特定分野の知識を深めたい、余計な勉強はしたくない、という人には向いていません。リース事業者としての専門的知識だけでなく、貪欲に知識を吸収する人が求められています。

人間関係を大切にし深められる

リース業界では、顧客との人間関係を大切にし、深める姿勢も求められます。人が好きで、深いつき合いを構築したい人に向いている仕事です。「受注を取れればそれでいい」「営業成績のためにできるだけ早くクロージングしたい」などと考えていては、仕事にならないでしょう。

取引先企業には些細なことでも相談してもらえるよう、関係を深めなければなりません。他人の立場に立ってものを考えられ、困難に寄り添える人であれば、人間関係を深められるでしょう。

課題発見能力が高い

課題を発見する能力が高い人も、リース業界に向いています。特に審査・法務職や資産管理職では、能力を活かし業務にあたれるでしょう。

審査・法務職は、顧客の経営状況を細かく分析し、適切な判断を下さなければなりません。資産管理職は、商品を的確に管理し、契約終了時に最適な処理を行います。いずれの職種でも、致命的な問題が潜んでいないか目を光らせ、問題があればすぐに掬い上げる必要があります。

学業で日常的に分析や調査を行っている人は、少しの問題でも見逃さない姿勢が既に身についているかもしれません。リース業界には有利でしょう。

固定観念にとらわれない柔軟性がある

固定観念にとらわれない柔軟性がある人も、リース業界に向いています。特に経理職や資産管理職を目指す人に有利です。

経理職には、契約に応じた処理を判断し実行する柔軟性が必要です。画一的な処理では業務を進められません。

資産管理職も、型にはまった作業では対処できないでしょう。管理する商品ごとの特性を理解し、資産価値を見極める力が要されます。同じ商品だからといって、同じ処理で良いとは限らないのです。

柔軟性を発揮するためには、幅広い知識やスキルが必要なことも忘れてはなりません。勉強熱心で努力を怠らないことが、前提条件になるでしょう。

リース業界の志望動機を論理的に仕上げる書き方

リース業界の志望動機の書き方
  1. 志望動機を端的に表現する
  2. 志望理由を詳しく書く
  3. 受験する会社に志望先を絞り込んだ理由を挙げる
  4. 入社への意気込みや、仕事で実現したいことを伝える

採用担当者に伝わる志望動機を書くには、論理的な構成になるよう工夫する必要があります。①〜④の順に書くことで、志望理由に納得でき、想いが伝わる志望動機を仕上げられるでしょう。

文章は結論ファーストを心がけます。採用担当者が最も知りたいことを端的に伝えるためです。一文で志望動機を伝えられるとよいでしょう。

②からは「納得させること」を念頭に丁寧に記述します。リース業界は学生には馴染みが薄い業界だけに、採用担当者も志望理由に興味を持つでしょう。「なるほど」と思ってもらえる理由を書かなければなりません。

③ではあらかじめ企業研究を念入りに行い、その会社のどこに惹かれたか他の会社と比べ何が良いかを分かりやすく記述できるようにしましょおう。

最後に入社後の意気込みや、仕事で実現したいことを具体的に書きましょう。資格や仕事に活かせる経験など、強みになることを提示すると説得力が増します。

【職種別】リース業界の志望動機の例文4選

営業職

例文

マレーシアで太陽光発電のリースを促進するため、貴社を志望しました。私は昨年研修旅行でマレーシアを訪れました。同国は洪水のリスクが高く、被害にあえば大きな打撃を被ります。二酸化炭素を少しでも減らし、気象変動を防がなければなりません。政府は太陽光発電に力を入れているものの、中小企業では導入が遅れているのが現状です。初期投資の少ないリースは、太陽光発電の促進に大きく役立ちます。現地の課題を知る人間として、私自身が設備のリースを提案したいと思うようになりました。

貴社はシンガポールでの事業実績があります。今後マレーシアにも進出を予定していることを知り、入社を強く希望します。私は現地の文化を理解しており、課題の発見には自信があります。この力を活かし、貴社のマレーシア進出に加わりたいです。発電設備を売り込むのは簡単ではないと理解しています。まずはリースの知識や、営業のノウハウをしっかりと学びたいです。(400字以内)

志望動機を一文で伝え、すぐに具体的なエピソードに入っています。自分の強みを示した上で仕事への決意を述べており、想いが伝わりやすい文章です。

何より評価できるのは、夢が具体的なことです。リース業界を選んだ理由も、当該企業を志望する理由も納得させられます。業界研究をしっかりと行い、企業の事業展開を把握していることも評価のポイントです。

気をつけたいのは、自分本位にならないことです。やりたいことが明確な人ほど、それだけに集中した記述をしがちです。ここでは「マレーシアで太陽光発電設備を売ることにしか興味がない」と思われないよう、注意しなければなりません。

基礎をしっかりと学び、仕事のノウハウを貪欲に吸収する意欲を示すだけで、印象が変わります。

審査・法務職

例文

私は企業の未来を的確に予測し、リース審査で起業する人を応援したいと思い貴社を志望しました。

私は大学で経営情報を専攻しており、企業の利益予測が専門です。上場企業の財務データを分析し、成功の特徴を視覚化しています。培った能力を活かせる仕事を探す中で、リース業界の審査・法務職を知り、就職を希望しました。特に起業する人の審査に興味があります。起業者には決算データがないため、予測には高度な分析力が必要です。難しい仕事だからこそ、大きなやりがいがあると考えます。貴社は起業の後押しをする姿勢を明確に示しています。貴社でなら、私が携わりたい業務ができると考えました。

入社後はリースの基礎知識をつけると共に、さまざまな業界を探求します。知識がなければ、正しい審査はできないからです。さらに先輩方に教わりながら、今ある知識を業務で使える形に変えていきたいと思います。(400字以内)

大学での研究内容を仕事につなげるパターンです。論理構成がよくできており、志望理由にも納得できます。

大学で専門的な研究をしてきた人は、「学業を仕事に直接的に活かせる」と考えるかもしれません。しかし業務の実情は、机上の学問とはかけ離れていることがほとんどです。学んだことは武器になるものの、すぐに業務で使えるわけではありません。「即戦力として採用されたい」という意図が透けて見えないよう、注意する必要があります。

この文章の良いところは、自分の能力を示しつつも、学びの姿勢を強く表明していることです。特に「今ある知識を業務で使用できる形に変える」姿勢は重要です。この一文で、採用担当者からの評価が変わります。「会社でも意欲的に頑張るだろう」と好意的に捉えてもらえるのです。

資産管理職

例文

資産管理に携わり、自分の目で商品価値を見極めたいと思い貴社を志望しました。

私にはリサイクルショップでのアルバイト経験があります。ショップでは査定と値付けを行ってきました。基準がマニュアル化されており、商品をじっくり見る機会はなく、「自分の力で商品を査定したい」と強く思うようになりました。

リース業を選んだのは、幅の広い商品を扱うことができ、査定後の判断も柔軟に行えるからです。リサイクルショップ以上に業務が難しい分、やりがいがあると考えました。

貴社は大型の機材を多く扱っています。私には未知の商材で、強い興味があります。管理は難しいと思いますが、高い専門性と観察力を伸ばせると考えます。

入社後はさまざまな商品特性を勉強し、これまで以上に商品とじっくりと向き合います。同時に商品価値の見極め方を学び、円滑な資産管理をできるよう努力します。(400字以内)

アルバイト経験を活かした志望動機です。論理構成、志望理由共に問題ありません。

この文章の場合、ポイントはアルバイトと仕事のつながりです。きちんと理由を説明しないと、「この先もリサイクル業界で良いのでは?」と思われます。リース業界の強みに惹かれ、それが自分の目指す方向に適合することを説明しなければなりません。

わざわざ大変な仕事を選ぶのは一見おかしく感じられるかもしれません。しかし能力を伸ばすことができ、結果としてやりがいを強く感じられるなら、飛び込むことに不自然さはありません。業務への気概が感じられ、採用担当者も高く評価するでしょう。

経理職

例文

会計を通しお客様に寄り添える、専門性の高い経理職員になるため貴社を志望しました。

私は企業会計を専門に勉強しています。勉強を進める中で、リース取引を会計処理する難しさを知り、この業界に興味を持ちました。調べるほどに、覚えることの多さや処理の複雑さに驚かされます。仕事にすれば大きなやりがいを感じられると思い、リース業界を志望するようになりました。

貴社はホームページでお客様向けの会計サポートを行っています。高い専門性と顧客第一主義の姿勢に感銘を受けました。貴社でなら、会計の知識をお客様のために活かせると考えます。

会計の知識は一通り身につけましたが、業務での使用経験はありません。就職後は、知識を業務で活かせるよう、一つひとつの仕事に真摯に向き合いたいです。また、今後適用される新リース会計基準に向け、新たな知識を身に着けるつもりです。努力を怠らず、経理職としての専門性を高めたいと思います。(400字以内)

経理職はどのような業界にも存在します。だからこそ、なぜリース業界を選ぶのかを明確にしなければなりません。さらに、当該企業を選んだ理由も記述します。この文章は、業界の絞り込み、企業の絞り込みを自然に行えた好例です。

リース業界では、総合職に配属され、営業職からスタートすることが多いようです。カスタマーファーストでものを考える姿勢は、営業でも必須です。総合職での採用を前提に見られても、目に留まりやすい内容だと言えるでしょう。

また、文章の端々から勉強熱心な一面が窺えます。就職後も継続的な努力を怠らない決意が伝わり、企業も安心して採用できるでしょう。

【強み別】リース業界の志望動機の例文4選

コミュニケーション能力

例文

私がリース業界、特に貴社を志望する理由は、その革新的な事業モデルと国際展開にあります。大学時代の海外留学で培った異文化理解力を活かし、貴社の多様な顧客ニーズに応える営業として貢献したいと考えています。特に、貴社が推進するサステナブルなリース事業に強く共感し、環境配慮型の商品開発や提案に携わりたいです。語学力とコミュニケーション能力を活用し、国内外の顧客との関係構築に尽力します。貴社でリース業界のプロフェッショナルとして成長し、企業価値向上に寄与することで、自己実現を果たす所存です。(250字以内)

この志望動機は、企業の特性と自身の経験を効果的に結びつけており、リース業界の特徴や事業モデルを深く理解していることが伝わるため、理由がより具体的になっている点が好印象です。

自身の強みであるコミュニケーション能力の裏付けとして選んでいる海外留学は、就活では強い説得力を持つエピソードです。さらに経験を活かした貢献方法も明確で、入社後のビジョンが具体的に描かれています。

ただし、志望企業の市場での位置づけについてもう少し言及があれば、さらに企業研究の深さが伝わるでしょう。

責任感

例文

貴社を志望する理由は、業界トップの幅広い商品ラインナップと、それを支える柔軟な顧客対応にあります。大学のゼミで企業研究を行い、貴社の強みと市場での優位性を深く理解しました。特に、最近の環境配慮型リース商品の拡充に感銘を受けました。

私は学生時代、金融機関での事務アルバイトを通じ、責任感を持って業務を行うことの重要性を学びました。複雑な顧客データを迅速かつ正確に処理するためには、ミスを徹底的に減らす姿勢が不可欠であったためです。この経験を活かし、貴社で多様な商品情報を適切に管理し、営業部門と連携しながら顧客満足度向上に貢献したいと考えています。

将来的には、リース業務の専門知識を深め、環境配慮型商品の開発にも携わりたいと考えています。貴社の革新的な企業文化に共感し、熱意を持って業務に取り組む所存です。

(400字以内)

この志望動機では、企業の特徴と志望理由の結びつきとして、インターンシップで責任感の重要性を学んだ経験を挙げています。

関連する業務に携わった経験を示すことで、入社後の貢献イメージが明確になります。さらに将来のビジョンも示されており、志望者の熱意と成長意欲が伝わってきます。

改善点としては、企業文化や価値観との共感をさらに具体的に示すことで、より強い志望動機になるでしょう。

問題解決力

例文

私がリース業界、特に貴社を志望する理由は、多様化する顧客ニーズに応える革新的なサービス提供に強く惹かれたからです。大学時代のインターンシップで学んだ柔軟なソリューション提案の重要性が、貴社の企業理念と合致していると感じました。

貴社の強みである環境配慮型リース商品の開発や、デジタル技術を活用した顧客サービスの向上に貢献したいと考えています。インターンシップで培った問題解決力を活かし、顧客との対話を通じて潜在ニーズを掘り起こし、最適なリースソリューションを提案していきたいです。

貴社での経験を通じて、ビジネスパーソンとしての成長と社会貢献を両立させ、持続可能な社会の実現に寄与したいと考えています。

(300字以内)

この志望動機では、環境配慮型商品やデジタル技術の活用など、具体的な企業の強みに言及している点が評価できます。

また、問題解決力の裏付けとしてインターンシップでの経験を挙げることで、入社後の活躍をイメージしやすくなっている点も好印象のポイントです。どのような取り組みを通じて問題解決力を培ったのかまで述べることができると、さらに説得力を持たせることができます。

継続力

例文

貴社を志望する理由は、85年以上の歴史と業界トップの信頼性にあります。大学での経済学で学んだ企業の持続可能性と、貴社の安定した実績が合致し、深く感銘を受けました。

私は中学から大学まで野球部に所属し、常に結果を残すために努力を続けてきました。この継続力を入社後にも活かし、顧客との長期的な信頼関係構築に尽力したいです。特に、貴社の環境配慮型リース事業において、自身の専攻である経済学の知識を活かしたいと考えています。リース業を通じて企業の持続可能な成長を支援し、同時に自己の専門性も高めることで、社会と自身の双方に価値を提供できると確信しています。

貴社の一員として、信頼と革新の精神を継承しつつ、新たな価値創造に貢献できるよう、全力を尽くす所存です。

(350字以内)

企業特性と志望者の経験・能力をより具体的に結びつけている志望動機です。85年以上の歴史や業界トップの信頼性など、企業特有の情報を盛り込んでいる点が効果的です。

長年の体育会系部活の経験という具体的な背景は、継続力に対する強い説得力を持ちます。このように長期的に取り組んでいることがある場合には積極的にアピールすることで、魅力的な志望動機に仕上げることができるでしょう。

リース業界の志望動機を書く時の注意点

業界の志望理由を明確にする

リース業界は、学生にとって馴染みの薄い業界です。だからこそ、志望理由は明確にしなければなりません。「大手企業が多いから」「安定しそうだから」といった漠然とした理由では、選考を通過できません。数ある業界の中からなぜリース業界を選ぶのかを、納得できるように記述します。

多くの人は、就職活動を始めるにあたって業界研究を行ったはずです。その際、他業界にはない魅力や強みを感じたからこそ、リース業界を選んだのではないでしょうか。業界研究で感じたことを思い出し、今一度書き出してみましょう。

志望する会社を選ぶ理由を持つ

数あるリース会社の中から、志望する会社を選んだ理由も明確にします。企業研究をしっかりと行い、他社にはない強みを見つけ出しましょう。

メーカー系の会社の場合、取り扱っている商品が大きな特徴になります。海外進出をしている企業なら、海外での業務実績やリース品目に独自性を見出せるでしょう。

ホームページやパンフレットはもちろん、企業インタビューやニュース記事、プレスリリースなども参考にすると良いでしょう。

強みにできる「就活の軸」を持つ

仕事への意気込みや入社後の決意を伝えるとき、あなたの強みも一緒に伝えられると説得力が増します。業務につながる資格やアルバイト経験があれば、積極的に記述しましょう。

直接業務につながらなくても、精神的な成長を就職後に活かせると強みになります。

仕事につながる精神的な成長の例
  • 課題発見能力
  • 課題解決能力
  • 論理的思考力
  • 忍耐力
  • 決断力
  • 柔軟性
  • リーダーシップ
  • 協調性

これらは、リース業界で働く上で大きなアドバンテージになります。たとえば課題解決能力は、顧客のニーズを割り出し、最適なリース商品を提案するときに必要です。忍耐力は、営業がうまくいかないときや顧客との折衝で役立つでしょう。

精神的な成長は、仕事の頑張りに結びつけて書きやすい特徴があります。これまであなたが培った力を軸に据えることで、志望動機はもちろん、ES全体が書きやすくなります。

リース業界の理解を深めオリジナルの志望動機を作ろう!

リースは大多数の企業が利用する便利なシステムです。特に新規事業の立ち上げや起業をする人には、初期投資を減らす重要な役割を果たします。社会的意義が大きな仕事です。

リース会社の社員には、顧客に寄り添い、最適な商品を提案する能力が求められます。顧客の属する業種はさまざまです。円滑に業務を進めるには、幅広い知識探究心が欠かせません。知識を広げ日々成長できるのは、他業界にはない魅力と言えます。

興味を持った人は、業界研究を深め、しっかりとした志望理由を持ちましょう。曖昧な記述では選考に通りません。内定を手繰り寄せられるよう、目標をしっかりと持ち、採用担当者に伝わる志望動機をつくり上げてください。

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