「指定された文字数が短くて書きづらい」「文字数を100文字で指定されているがどう書こう」」など悩んでいませんか?
自己PRの指定文字数が100文字から150文字程度の短い場合、どのようにまとめたら伝わるのか、短くまとめられず苦戦することも多いでしょう。今回は、自己PRを短くまとめるコツや注意点を紹介いたします。
また、シーン別での例文と解説も紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRを短く書くためには?
自己PRを短く書くためには、事前に自己分析を徹底して行うことが重要です。自分の強みを明確にしておく必要があります。
過去の部活やアルバイトなどの経験から強み・弱み、価値観、キャリアビジョンなどを整理し、自分の強みと企業が求める人物像をマッチングさせましょう。
しっかり取り組むことで、自分にとって1番の強みを見つけられます。
もし、自己分析に苦戦する場合は、家族や友達に他者分析してもらい、第三者の発言を元に、強みを見つけるのも手段です。
この記事では、100〜150文字での自己PRの書き方を解説していきます。
自己PRを短く書くためのコツ
最初に自分の強みを書く
自己PRの指定文字数が短い場合、限られた文字数で相手にあなたの魅力を効果的に伝えることが重要です。
そのためにも、冒頭で自分の強みを述べましょう。理由は下記の3点です。
- 採用担当者は最初に結論を見るため、あなたの強みや熱意をすぐに理解できる
- 文章全体の構成が明確になり、読みやすくなる
- 冗長な表現を避け、簡潔にまとめられる
短い自己PRでは、複数の強みをアピールしようとすると内容が散漫になり、インパクトが弱くなってしまいます。下記の例文のように、最もアピールしたい強みを1つに絞り、説明します。
<例>
- 課題解決力をアピールしたい場合
→私の強みは、課題解決力です
- 最後まで諦めないことをアピールしたい場合
→私は、最後までやり遂げる粘り強さがあります
また、例文の「最後まで諦めないことをアピールしたい場合」のように、少し言い換えるだけで他の就活生と差別化できるため、工夫して書くことも大切です。
文末は「である調」にする
自己PRを短くまとめる方法の一つとして、文末を「ですます調」から「である調」に変更することをおすすめします。
「ですます調」を「である調」に変更するメリットは、下記の通りです。
- 「です」と「ます」を省略することで、一文あたり2文字ずつ短くなる
- 文章が簡潔になり、読みやすくなる
- 自信や積極性のある印象を与える
文末を「である調」に変更することで、文字数を減らしながら、簡潔で読みやすい自己PRを作成することができます。
<例>
「ですます調」
私は、目標達成のために努力を続けられます。
→
「である調」
私は、目標達成のために努力を続ける。
注意点は「である調」は堅苦しい印象を与えてしまう可能性があるため、企業の雰囲気に合わせて判断することがおすすめです。
結論に入社後で目標や意気込みを入れる
自己PRの結論に入社後に目標や意気込みを入れることで、採用担当者に熱意と明確なビジョンを伝えられます。
ぜひ、下記の例文を参考に結論をまとめてください。
<例>
- 目標達成意欲をアピールしたい場合
→貴社の営業職として入社した後は、向上心をもって、目標達成できるように努めたい。
- 聞く力をアピールしたい場合
→貴社の記者職として入社した後は、インタビューするときは聞く姿勢を大切にして、取り組みたい。
採用担当者は、あなたが会社に入社後にどのように貢献できるのかを知りたいのです。
具体的な目標や意気込みを持っていることは、熱意や向上心を示すことができるため、文の最後には、入社後の目標や意気込みを入れましょう。
短い自己PRの例文10選【強み別】
例文1:協調性
私の強みは、協調性があるところだ。大学時代は、留学生歓迎イベントの実行委員として参加した。メンバーと意見を積極的に交換し、役割分担を明確にすることで、留学生が喜ぶイベントを作り出すことができた。貴社に企画職として入社した後もチームで協力して貢献していきたい。(129文字)
協調性をアピールして企画職に勤務したい就活生の志望動機です。
企画職は部署のメンバーと協力して業務を行うため、協調性をアピールすることはプラスになります。
ただし「メンバーと意見を積極的に交換し、役割分担を明確にすることで、留学生が喜ぶイベントを作り出すことができた」の部分に「どのぐらいの準備期間」「イベント内容」「自身の役割」など細かく記載するとより良い文章になるでしょう。
例文2:計画性
私は逆算思考でスケジュールを立て、効率的に行動することが強みだ。大学時代は、軽音楽部の部長として活動した。細かいスケジュールを立て、定期的に進捗状況を確認しながら、練習をした。その結果、本番では演奏に成功できた。貴社に営業職として入社後も、計画性を活かして、期限内に目標達成をして貢献していきたい。(147文字)
単純に「計画性」と書くのではなく、「逆算思考でスケジュールを立て、効率的に行動することが強み」と言葉を言い換えているため、他の就活生と文章で差別化できているところが良い点です。
さらに練習から本番までの期間はどれぐらいあったのかを数値で表すと、より具体的な文章になるでしょう。
結論に記載している入社後の意気込みに、軽音楽部の経験を活かして、目標達成したい意欲が伝わります。
例文3:継続力
私の強みは、継続力である。高校3年時、幼少期から夢だった芸術大学を目指した。しかし、現役では合格は叶わずに浪人をした。絵を描き続け、2浪目で目標としていた芸術大学に合格した。浪人経験を通して、諦めずに継続する大切さを学んだ。入社後はこの経験を活かして、どんな課題にも粘り強く取り組んでいきたい。(147文字)
就活生のなかには、難関大学や有名大学などを目指して、受験や浪人をした経験を自己PRに記載したい方がいるでしょう。
単純に「浪人をして勉強をした結果、目標とした大学に合格した」と書くのではなく、例文のように「浪人経験を通して、諦めずに継続する大切さを学んだ」と学んだことや工夫した点を具体的に記載することが大切です。
受験や浪人経験をアピールしたい場合は、ぜひ参考にしてみてください。
例文4:向上心
私の強みは、向上心があるところだ。大学3年間、ホテルのアルバイトに力を入れた。入社時は、接客スキル向上のために、先輩の接客を真似し、研修に積極的に参加した。入社1年後、毎月の顧客満足度調査で従業員15名中上位5位以内を獲得できた。入社後も、向上心をもって、貴社に貢献したい。(137文字)
この就活生はアルバイトを通して「向上心」をアピールしています。接客スキルを向上するために、取り組んだ内容を簡潔に書いているのが良いでしょう。
「アルバイト年数」「努力が報われるまでの年数」「ランキング」を数値で表しているため、理論的で説得力が増します。数値を使うことで、具体性を表すことができ、文字数も削減できるのでおすすめです。
例文5:集中力
私の強みは、集中力だ。 一度目標を決めたら、周囲の環境に左右されず、最後までやり遂げられる。学生時代は、学業と社労士資格取得の両立を目指した。 遊びの誘いや誘惑に負けず、集中して勉強に取り組み、目標の社労士を無事に取得した。貴社に入社後も、この強みを活かし、困難な課題にも粘り強く取り組みたい。(145文字)
自身の集中力を武器に社会保険労務士を取得した自己PRです。高い目標を達成するために、学業と社会保険労務士の勉強に勤しんだことがわかります。
ただし、「社労士」と正式名称ではないため「社会保険労務士」と書きましょう。文章が短くても、自己PRに資格を記載する場合は、正式名称で記載することが大切です。
就活生がよく自己PRで記載している資格欄の正式名称・略名は下記になります。間違えないように注意しましょう。
正式名称 | 略名 |
宅地建物取引士 | 宅建士 |
普通自動車第一種運転免許 | 普通自動車免許 |
実用英語技能検定試験1級 | 英検1級 |
日本商工会議所簿記検定試験2級 | 日商簿記2級 |
秘書技能検定2級 | 秘書検定2級 |
2級ファイナンシャル・プランニング技能士 | FP2級 |
例文6:忍耐力
私の強みは、忍耐力があるところだ。大学4年間、サッカー部に所属。レギュラー入りを目指して、厳しい練習に毎日取り組んだ。挫折しそうなこともあったが、諦めずに努力を続け、最終の大会でレギュラー入りを果たした。貴社に入社後も、忍耐力を活かして、どんな課題にも粘り強く取り組んでいきたい。(140文字)
体育会系の部活に取り組んでいる方は「忍耐力」をアピールしたい就活生が多いでしょう。例文では、厳しい練習に耐えて、最後にはレギュラーを勝ち取った内容で書かれています。
もちろん、レギュラーに選ばれたのは素晴らしいことですが、「厳しい練習に毎日取り組んだ」の一文では、苦しいことに耐えているだけと思われてしまう可能性があります。具体性が見える文章を意識できるとより良いでしょう。
例文7:責任感
私は、責任感があるところが強みだ。焼肉店のアルバイトリーダーとして後輩の育成担当に任命された。マニュアルを作成し、接客指導も行った。2ヶ月後、後輩が早期に即戦力として活躍できた。約50名中3人に贈られる優秀アルバイトリーダーとして受賞された。入社後も与えられた仕事に責任を持ち、全力で取り組みたい。(149文字)
アルバイトリーダーとして責任を果たして、会社で認められた自己PRです。「約50名中3人に贈られる優秀アルバイトリーダーとして受賞された」と数値を記載しているため、具体的でわかりやすいです。
「マニュアルを作成し、接客指導も行った」という部分をもう少し詳しく書けると、採用担当者がよりイメージしやすいでしょう。
例文8:努力家
私の強みは目標達成のために、諦めずに努力を続けられる点だ。大学時代は、宅地建物取引士の資格取得を目指した。挫折しそうになったこともあるが「必ず合格する」という強い意志を持ち、計画的に勉強を続けました。結果、1年で合格することができた。貴社に入社後も努力をし続けて、営業成績を残せる人材になりたい。(148文字)
1年で国家資格である「宅地建物取引士」を取得した就活生の自己PRです。「挫折しそうになったこともあるが「必ず合格する」という強い意志を持ち〜」の部分で、努力家でメンタルが強い人だとわかるため、良い文章です。
特に営業職を希望している方には、「苦しい時期にどのように乗り越えたか」を具体的に記載することで、採用担当者からの評価が良くなるでしょう。
例文9:コミュニケーション能力
私の強みは、相手の立場に立って考え、分かりやすく伝えることを意識できることだ。大学時代は、介護のボランティア活動に参加した。目上の方と交流する機会があり、相手に合わせて話し方を工夫することで、お互いに気持ちの良い会話ができた。入社後も、介護職として相手のことを考えて会話をしていきたい。(142文字)
自分の強みと企業のニーズがマッチングできています。特に、介護職を希望している就活生は参考になる例文でしょう。
数値などは書いていませんが、「相手に合わせて話し方を工夫することで、お互いに気持ちの良い会話ができた」と人柄がわかる文章で、とても良い印象を受けます。
自己PRは、自分がどんな人かを簡潔に書くことも大切です。
例文10:行動力
私の強みは、すぐに行動に移すことができるところだ。インターンシップ先でオウンドメディアの立ち上げメンバーとして参加した。他社のサイトを分析をして、他社にはないコンテンツを盛り込んで、実行した。結果、リリースした1年後には10万PV数を達成できた。貴社に入社後も、行動力を活かして、貢献していきたい。(149文字)
インターンシップでの出来事をアピールしています。この就活生が実際に仕事している様子が想像できるため、良い自己PRでしょう。
結果の部分には「リリースした1年後」と具体的な数値と結果を表しているためわかりやすいです。
ただ、リリース前の準備内容が若干薄いため、もう少し詳しく記載するとより良いでしょう。
自己PRを短く書く時の注意点
自己PRは、あなたの強みを理解してもらうために重要な資料です。
短い自己PRを書く場合は、詳細を説明するよりも、結果や成果に重点を置きましょう。エピソードは簡潔にまとめ、重要なポイントだけを伝えるように意識します。
しかし、短くするあまり内容が薄っぺらくなってしまったり、重要な情報が抜け落ちてしまうと、逆効果になりかねないので注意しましょう。
書き終えた後は、読みやすい文章であるか必ず確認しましょう。
限られた文字数の中で魅力が伝わる自己PRを作成することが大切です。
短い自己PRを書くときは簡潔にわかりやすく書こう!
短い自己PRを書くには、指定された文字数内で具体的なエピソードと簡潔な文章が書かれているかが大切です。結論には、入社後の目標や意気込みをを伝えましょう。
無事に短い自己PRが完成したら、下記の内容を確認してから、期限内に提出してください。
- 指定された短い文字数で書かれているか
- 読みやすい文章か
- 誤字脱字がないか
今回の記事を参考に、自分自身の強みを効果的にアピールできる自己PRを作成して、書類選考を突破できるように努めましょう。